僕が目を覚ましたのは、それからしばらくたってからだった。


記憶はしっかり残っている。

誰かが助けてくれたんだ。


誰かはまったく分からなかったけど、とりあえず助かった。






これからどうしよ…


敏さんは逃げろって言ったけど、正直どうやって降りたらいいのか分からない。



それに、援軍を呼ぶって言っても、誰を呼ぶ?

相澤隊長でも適わなかったのに…

僕の知るかぎり、相澤隊長より強い人はいない。

スフィンクスのリーダーなら、上回っているだろうけど、僕一人のために動いてくれるとは思えない。

となると、いっそ一人で…


僕は前方を見据えた。

もう疲れたよ…

水城…

再会なんてできないかもね…

僕は、ゆっくりと歩き始めた。

残りの距離をしっかり踏みしめ、死を覚悟しながら…

もしGAMEOVERになったら、自分を犠牲にしてでもNOを選択してやる。

そうすれば、災いはこないかもしれないから…

みんなが平和に暮らせるなら、理沙ちゃんや水城、奏ちゃんが平和に暮らせるなら、僕は喜んで犠牲になるよ。