兜を被っている女神は、常に殺気を放っている。
まるで、早く戦いたいとでも言うように…
一方、もう片方の女神は、僕や敏さんを観察している。
話をしている間に僕らのデータを集めているんだろう。
「おじさんたちもそのゼウスさんと話をさせてもらわないと帰るに帰れないんだよ…
ふぅ…
ついでにハデスさんやアフロディーテさんにも会ってみたいんだけどねぇ…」
永瀬さん…
他の神の情報まで得ようとしてるんだ…
わざと他に知っている神の名前を出し、その神もいるのかと間接的に聞いている。
美の神アフロディーテと、冥王ハデス。
できればハデスとは関わりたくないな…
アフロディーテは美しいらしいから一度は…って……
神なんかもう会いたくないし…
《ハデスにしろアフロディーテにしろ、おまえらが会うことはない。
今ここで、死ぬんだからな!》
兜を被っている女神が、空中からライトグリーンの光を放つ剣を取り出した。
やっぱり話し合いで解決なんて無理なのか…

