水の壁からは海の怒りが伝わってきた。


俺だって神殺しをする気はない。

でも、先に進まないといけないんだよ!

悪いけどやられるわけにはいかないんだ!!

俺は、覆い被さってくる水をギリギリまで引き付け、数十メートル上に瞬間移動をした。

眼下で荒れ狂う水がうねりをあげている。

さっきの津波はすぐに地面へ消えていったが、今回は明らかに違う。

地面なんかあったようには見えない。

完全に海だ。

《逃がさん!

現われよ!

我が子ペガサス!

人間を捕らえよ!!》

くそ!!

ペガサスが海のなかから飛び出し、純白の翼を広げる。

純白の翼が水を撒き散らし、真っすぐに俺を目指して飛んでくる。

!!!!!

俺の真横を二つの影が通り過ぎていった。

あっちにはたっさん達がいるのに!!

もうΜΡ消費を考えてる場合じゃない!!


一刻も早くポセイドンを倒して戻らないと!!

刹那…

俺の足に冷たい水が触れた。


やられた………………


俺は水に包まれていった。


視界がぼやけ、息が詰まる…


くそ…


こんなとこで…

俺はひたすら手足をばたつかせた。