俺の上空に黒雲が発生し、バキバキと音を奏で始める。


俺の職業、伝説の魔術師は、今まで見た魔法を自分の魔法として自由に使えるようになる職業だ。


GAMEOVERになった後の再職業選択で、絶望していた俺はランダムを選択した。

すると、こんなレア職業を与えられたのだ。


俺の頭上に浮かぶ黒雲から、青白い一閃の雷が、俺の背後に落ちた。

いや、俺が呼び寄せたと言ったほうがいいのか?

雷は巨大な龍と姿を変え、ポセイドンを見下ろした。


《奇妙な術を使いおって…

雷を使うとは、ゼウスに対抗するつもりか?

おっと…》


ポセイドンは、地面から生えてきた樹に足を固定されていた。

たっさんだ!

俺は、強いオーラが二つ、こっちに来るのを感じ取った。

たっさんもそれに気付いたのか、敏達を連れて逃げ始めた。

上出来だ。

若い芽を摘ませてたまるかよ!

ポセイドンの足を固定してくれただけで十分だ!!

俺は、雷皇龍を、ポセイドンに向かわせた。

さっさと終わらせて、近づいてくる奴らも倒さないといけないんだよ!

俺は、三股の剣を構えるポセイドンを見た。

無駄な抵抗だ。


ズバッシャァン!!

雷が落ちた。