巨大な建造物、その前に巨大な影…

何かがいる…

風にのって殺気まで流れてくるんだ。
完全に存在はばれている。

逃げることもできないってわけか…

「ふぅ…

まぁみんなで囲めば問題ないでしょ…

僕とトキちゃんで行ってもいいけど、待ってる間に他の敵が来たら大変だからね…

一緒に行くのが一番じゃないかな?」

永瀬さんがぼさぼさの髪をさらにぼさぼさにしながら提案した。

確かに、あれが神ならいくら相澤隊長と永瀬さんでも時間がかかる。

その時間を待っていたら確かに危ないかもしれない。


《哀れな人間どもよ。

我の前にひざまづくがいい!

海よ!

人間どもを呑み込みたまえ!!》


低く重たい声が辺りに響き、前方に水の壁が立ち上がった。




津波だ………


「どうやら話し合いをしている場合じゃないな。

空へ逃げるぞ!!」

相澤隊長が叫び、敏さんを掴む。

僕も永瀬さんと手を繋ぎ、呪文を唱えた。

「「ウイング!」」


僕と相澤隊長は、風を纏い、空に舞った。