「何してんだ敏!!
あれは二度と使わない約束だろ!
うまくいったからよかったものの、もしかしたらやられていたかもしれないんだぞ!」
相澤隊長の怒号が飛び、敏さんは肩をすくめた。
どうやら、以前にあの技は使わないと決めていたらしい。
確かに、あの技はすごい。でも、リスクが大きすぎる。
「すみません。
でも、俊を見殺しなんて僕には出来ません。
それに、今回は絶対大丈夫だという自信がありました。」
敏さんは、頭を下げたまま、言葉を発した。
「とにかく、もう使うな。
絶対なんか無い。
わかったな?」
相澤隊長の言葉には、肌で感じる何かがあった。
絶対なんか無い、か…
「いいか?
ここから先は未開の土地だ。
なんの手がかりもないし、何と戦うのかもわからない。
でも、これだけは言える。
ここのボスはゼウスだ。」
ゼウス…
僕はさっきの雷を思い出した。
あんなのと戦うのか…
もっとも、僕がそこまでいたらだけど…
「この先に神殿がある。
そこに一人、立っている奴がいるんだ。」
僕は風を感じた。

