よく見ると僕の体の周りには風がまとわりついていた。

大鎌鼬の一部が僕の体について、僕自身を刄にしたんだ!

だからジャッカルを貫通したのか…

ズガーン!!

背後が揺れ、砂煙が舞った。

片足を失ったジャッカルがバランスを崩して倒れたんだ。

僕は、気絶している敏さんのもとへ走った。


しかし…

敏さんは気絶なんかしていなかった…

取り付かれていたんだ…

それに気付いた時、僕の目の前には敏さんの拳が迫っていた。

僕は腕をクロスさせ、後ろに下がる。

でも、敏さんの拳を避けることは出来なかった。

僕の腕に敏さんの拳が擦るようにぶつかった。

幸い大ダメージには繋がらなかったけど、今の一撃は僕を精神的に追い詰めた。

敏さんが敵になれば2対1になってしまう。

明らかに勝ち目はない…

それに、敏さんを攻撃なんて…

僕は、ゆっくり起き上がり、敏さんの愛刀の左文字を抜く奴を見た。

おそらく敏さんに取り付いているのはアヌビスの魂。

НΡが1だからあまり問題視してなかったのが仇になったんだ…

僕は、背後にいるジャッカルを視界に入れれるように、間合いを取った。