「お疲れさまぁ。
意外と遅かったねぇ?
何かトラブルでもあったのかぁい?」
敏さんが、僕の方を一目し、笑顔で言った。
「そうか…
敏の能力を使って一気にここまで来たのか…
実はな…」
相澤隊長は、全てを話し始めた。
巨大蠍、バリア、穴だらけの外部参戦者、魔方陣、アヌビス、ジャッカル、そして…アイツのこと……
「いきなり消えた?
ふぅ…
まぁ諦めたんでしょ…
瞬間移動を使えるのはトキちゃんだけじゃないからねぇ…
何も不思議なことじゃないさ…
それより、前見てみなよ…」
永瀬さんは顎をいじりながらやけに明るい部屋を見た。
その部屋の中心には、黄金の棺。
「ツタンカーメンか…
まだ眠っているのか?」
相澤隊長が、黄金の棺を凝視した。
あのツタンカーメン?
黄金のマスクで有名な?
「反応がゼロなんだ…
それで、トキちゃんに視てもらおうと待っていたんだけど…
ふぅ…
やっぱり何らかの魔法がかかっているかい?」
おそらくできないだろう…
もし見えるなら相澤隊長が聞いたりしないはずだ…
しかし、無闇に近づくのは危険…
もしかしたら罠かもしれないから…

