だいぶ戦闘にも慣れてきた。

といっても、ここはゲームの中、現実とは全く違う。

力が無くても巨大な剣や重たい鎧を着ていてもある程度は動けるし、斬られても死ぬわけじゃないから恐怖心も本当の戦闘とは格が違う。

「しゃがめ!!!」

相澤隊長の声が響き、僕は斬り掛かってくる王族の兵士を無視して床に伏せた。


ブウゥン!!!

頭上に何かが通ったのが分かる。

ゴツン。

僕の肩に、さっきまで刀を振り上げていた王族の兵士の首が落ちてくる。

刃の無い刄とでも例えるべきか?

相澤隊長中心に、それが放たれたんだ。


「時間が無い!

走るぞ!!」


相澤隊長が通路を発見し、そっちに走っていった。

相澤隊長でも焦っているんだ。

強力な何かが、僕らより早く二人に会うことを…

敵か味方か、中立プレイヤーか、それは分からないけど、嫌な予感はする。


善いもののわけが無い。

僕は、相澤隊長のすぐあとを追った。

すでにゾンビ達は、消滅していたんだ。