ガタン!!
突如、部屋が大きく揺れ、地面が震えだす。
「アヌビスの逆鱗にでも触れたか?」
相澤隊長が、大したことではないように辺りを見渡す。
触っただけで道が開くものなのか?
それとも、罠が……
僕と相澤隊長は、その答えをすぐに知ることとなった。
床が崩れだしたのだ。
「千里眼が使えるようになった!
この部屋そのものが魔方陣だったのか!?
道は上だ!
飛べ!!!!!」
相澤隊長の叫び声が、床の崩れる音と共に聞こえてきた。
床はどんどん陥落していく。
「ウ、ウイング!」
僕は、呪文を唱え、すでに浮いている相澤隊長を追った。
相澤隊長は、天井の岩を木っ端微塵にし、上に上がっていく。
たぶん、さっきまでは、魔方陣で、この部屋は守られていた。でも、床が崩れたために、魔方陣が無くなったんだろう。
そのため、千里眼も使えるし、破壊も可能になったんだ。
これから先、あの狐、アヌビスには気を付けないといけないな。
僕がそう決めた刹那、目の前に巨大なアヌビスの顔が姿を現した。

