学校で習ったことがある。
矛盾の話だ…
どんなものでも突き通す矛と、どんなものでも突き通せない盾の話…
結局、その矛で盾を貫けるのか?と聞いたことで、それは嘘だってわかったんだっけ…
それから矛盾という言葉ができたんだ……
つじつまが合わない事の意味だよね…
まさか、あの盾と剣がそれだって言うのか?
「なんでも貫ける剣なんて…」
僕は発明王から離れながら呟いた。
武器を壊すことはできない。
なら…
ドガーン!!!
僕は地に伏せた。
何かが発明王を吹き飛ばしたのだ。
何かが、発明王に攻撃したんだ…
砂埃が舞い、発明王に攻撃した何かが確認できない。
やがて、砂埃が納まり始めると、微かにシルエットが映し出された。
よくよく考えると、この人に決まっていたんだ。
こんなむちゃくちゃな武器を持ってる奴を吹き飛ばすなんて、この人じゃなきゃできない。
「悪いな。
そいつは新入りなんだ。
手を出させるわけにはいかないんだよ!」
僕の視界には、紅黒いローブに、瑠璃色の目の、相澤隊長が映っていた。

