「さっさと行くぞ!


早く捕まれ!」

瑠璃色の眼で辺りを見ていた相澤隊長が、手を伸ばしてきた。

「まぁた戦闘機ですかぁ?」

敏さんが跳ね起き、相澤隊長の左手を握った。

戦闘機?

そういえば、さっきから風の流れが…!!

すごい!!

風を通じて辺りの状況が細かく伝わってくる!!

これも100越えの能力なのかな?

「能力に惚れてる場合じゃないでしょうが…

早くしなよ俊君…」

永瀬さんが頭を掻き、相澤隊長の右手に手を伸ばした。

しかし、その手は相澤隊長に叩かれた。

「たっさんは自分でいけよ。

たっさんには触れられたくないね!」

相澤隊長は見下すようにそう言うと、僕の腕を掴んだ。

元コンビとは思えないな…

僕は苦笑いを浮かべ、折り重なって倒れているビルを見た。

ったく…

すごいよ………

そして、瞬きをすると同時に、僕達は巨大なビルの前にいた。


間違いない。相澤隊長の瞬間移動だ…

その5秒後、地面から青々とした葉を付けた若木が生え、永瀬さんが姿を現した。

「たっさん、敏は裏に回れ!

俺と新入りは正面だ!」

相澤隊長…

ちょと冷たすぎやしませんか?

僕は永瀬さんを見ようともしていない相澤隊長にため息を洩らした。