このままじゃ無理だ。

「風刃!」

僕は刀を握ったまま、呪文を唱えた。

もちろん、とっさの思い付き。

うまくいく保障は全く無い。

僕の掌から発生した風の刄は、血濡れの刀さえも吹き飛ばし、アサシンに直撃した。

さらに、運良く吹き飛んだ血濡れの刀がアサシンを斬り付けた。


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俊(Lv.65)
ΜΡ -100 14300/14500

アサシン(Lv.200)
НΡ-1000・-650 17500/20000

血の呪い発動!

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なんか…

ラッキー!!

これで後……


29分間逃げ切れば…

って長っ!!

僕は、肩の切り傷舐めながら立ち上がるアサシンを睨み付けながら計算した。

アサシンは明らかに怒りをあらわにしている。


黒い毛を逆立て牙をむき出しにし、殺気を放っている。

ここからだ…

ここからが本番なんだ…

僕は掌をアサシンに向けた。