再び地上に出てきた僕がいた場所は、あの緑の光の前だった。
「到着!
これから中級クエストに行くからぁ。
あ!
僕らは戦闘部隊だからぁ、中級でも余裕だから安心しなさいな!」
敏さんは、そう言って浅葱色の羽織をなびかせながら僕の前を歩きだした。
「ふぅ…
お疲れさま…
君…さっそくだけど、君の大切なものは何だい?」
え?
僕はいきなりの問いに焦り、目をぱちくりさせた。
大切なもの、やっぱり仲間かな?
「仲間、です…」
だって、一番失いたくないし…
「ふぅ…
おじさんはねぇ、そうやってすぐに出てくるものは、大切なモノじゃないって思ってる…
まぁそれを証明するにはGAME OVERになってみるしかないけどねぇ…
ふぅ…
まぁ、大切なモノは、目に見えるものだけじゃないでしょ…」
永瀬さんはそう言うと、一枚の紙を渡してきた。
「トキちゃんはこのゲームにはメリットは無いって言ったでしょ?
でも…おじさんはそうは思わないよ…
ふぅ…
こんなゲームを通さなきゃ、僕らは本当に大切なモノを見失ってただろうからねぇ…
メリットが無い、そう思った時点で、メリットは無くなっちゃうよ?」
永瀬さんは、光の中に、足を踏み入れた。

