「いいのかよ!
レア防具だろ!?
めったに手に入る物じゃないのに…」
ナルシ野郎が明らかに戸惑った表情で店員に話し掛ける。
「男に二言はないさ!
ガハハハハハハ!!!
頑張れよ兄ちゃん!
大切なものを、守り切れ!」
…………。
俺の傍らを何かがサ―ッと通った気がした。大切なものを守り切れ……
奏…
俺は拳を握り締めた。
「あたりめぇだ!!!
失ってたまるかよ!!」
俺は強くならなきゃならねぇ。
今より何倍も強くなって、あいつらを守らなきゃならねぇ!
俺は箱を開き、中に入っていたぶかぶかのTシャツとズボンを掴んだ。
やってやる…
俺は店員に拳を突き出した。
これが俺の挨拶だ!
「ガハハハハハハ!!
兄ちゃん、強くなりな!」
店員はそう言って、拳に拳をぶつけ合わせた。

