恋愛倶楽部 -love-




おそらく部室での争いに決着がついたんだろう。

風音を始め、ニコニコ笑顔の牡丹と死んだ目をした奏斗が続く。



部室で何があったのか、詳しくは触れないのが吉。


奏斗の様子を見る限り、風音がものでも振り回しながら襲いかかったんじゃないかな。

最終的には、定番の髪を引っ張る攻撃とか。


牡丹の笑顔は、いつものことだから深い意味はないはず。




ため息をついて、渋々離れてく黎緒先輩を睨みつけ

「今度やったら殺しちゃうからね」

なんてマジで怖いことを言う風音。



「どうやって殺されるのか、楽しみにしてるよ」

って、黎緒先輩!

風音に挑発するようなセリフ吐かないでください。


ほら、一瞬にして風音の目から妙な鋭い光線が出ちゃってるじゃないですか。



「…今すぐ崖から突き落としたい」

ほらほらほら、殺気オーラ全開で呟いてますって。



風音が黒くなればなるほど、黎緒先輩の笑顔率が上がる。

2人を取り巻く空気の温度が下がれば下がるほど、あたしの顔は引きつっていく。




これから、腹¨黒¨いと風¨音¨を合体させて¨クロネ¨と呼ぶことにしよう。

……と、錯乱状態の頭でひらめいたのは、そんなことだった。