奏斗が買ってきてくれたミルクティーをすすりながら、聞き出していくことには
「告白する勇気が出なくて……相手に好きな人がいるような気もして」
相当戸惑っている様子の木仲さん。
そりゃ初恋みたいだし、どうすればいいかなんて簡単にみつかる答えじゃないよね。
でも気になるなぁ。
「どうして、相手に好きな人がいるような気がするんですか?」
そうそう、それそれ。
あたしが尋ねるより早い牡丹の問いかけに、数回頷く。
「実は……この間、同じクラスメートの女の子と一緒にナオキが帰っているのを見かけて」
「へぇー、木仲さんの好きな人ってナオキくんって言うんだぁ」
「えっ!?
あ、あの、それは……」
会話途中に登場した名前をすかさず言ってみれば、予想通りの表情。
木仲さんの顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
なんて純情なんだろう。
あたしにも、こんな時があったんだよねー‥。
じゃなくて!
「一緒に帰っていた、ですか。
それは不安ですよね」


