手に負えなさすぎて、ため息をつく暇すらない。
「大丈夫ですか、皆さん」
次いで、木仲さんを引き連れ登場した牡丹。
ここに木仲さん連れてくるって、どーよ?
完璧変な集団だと思われるよ、あたしたち。
いや、まぁここは、まともな人間が来てくれたことに感謝でもしとくべきなのか。
「ゆずゆちゃん、梨城先輩と社交ダンスの練習ですか?」
間違った!
なんでそうなる!?
どこのどの部分を見たらそう見えるんだ?
今の状況をよく認識するんだ、牡丹。
たった今この瞬間から、あたしは牡丹をまともな人間じゃないと認識可能になってしまったよ。
「…許さない。
ねぇ黎緒先輩、ゆゆに何したの」
「ちょっ、おい風音?
殺意のオーラ出てるぞー‥」
「あはは、箕笙くん怖いなぁ」
どうするんだ、この迷惑極まりない男たちを上手にまとめるのは牡丹の仕事だろ?
「ゆずゆちゃん、もしかして」
ところが、まとめることもせずに自分へ向けられる真剣な表情。
え、まさか牡丹に感づかれた?


