思い出すだけで恥ずかしくなる。
顔から火が出るって、きっとこういうことだよ。
「あたしはいいから、凪兎が答えて」
話題を変えようとしたって、無駄なんだからね。
「ゆずゆが言ってくれたら、俺も言うよ」
「だから、あたしはもう言ったってば」
「だーめ、今ちゃんと言って」
せがまれて、断れなくなる。
迷った結果、目を伏せたまま口を開いた。
「……好き」
拍動がうるさくて、胸が苦しい。
ドキドキしすぎると、こんなに苦しくなるんだって初めて知ったかも。
「ちゃんと、言ったよ?」
凪兎を真っ直ぐ見て促すと、くっついていたおでこが離れた。
「俺は、あんたのこと……嫌いじゃないよ」
だけどさ!
「あーもうっ、誤魔化さないで。
ふるならふっていいから」
曖昧な返事に、内心不安まみれ。
睨んでみせると、凪兎の手がそっとあたしの頬に添えられた。
「え?」
びっくりして漏れた声。
「ゆずゆ……」
名前を呼ばれるだけで、ドクンと波打つ脈。
そのまま、目の前の瞳にすべてが吸い込まれてしまいそうだ。
キラキラしすぎて、眩しい。


