じゃあ、やっぱり愛美ちゃんが好きなのって。
そこまで考えて、凪兎を見る。
かっこよくて、ケンカが強くて、金髪……
碧眼じゃないけどさ。
「そっかそっか、だよね」
1人で納得して、同時に消えていく笑顔。
自分と同じ人に恋をしてる人がいるって、けっこうキツいな。
今までだったら、恋を応援する立場だったのに。
「どうしてルイって呼ばれてるの?」
新しく笑顔をつくれないまま、俯いて質問を繰り返した。
「敵に素直に名前を名乗りたくなかったから、かな」
答えを聞いて、また浮かんでくる疑問。
「じゃあ、なんであたしには名前を教えてくれたの?」
聞きたいことが多すぎる。
それだけ、あたしは凪兎を知らないってことなんだよね。
「ゆずゆは……敵だって知らなかったから」
「え?」
意外な言葉に、目を丸くしてあげた顔。
「あんたの友達の蓮、見るまで気づかなかったんだ。
もともと俺は、あんたと会うつもりもなかったし」
それって最初から、あたしを知ってたわけじゃないってこと?
あたしたちが出会ったのは、ただの偶然?


