それぞれが打ち解けてきた不思議な食事会。
しばらくして、亜蓮は先に仲間と帰っていった。
食器の片付けを牡丹や黎緒先輩がし始めて。
その横では、奏斗と風音が虚しくトランプをして。
風の入る涼しい場所で、寿羅はお休み中。
あたしはもちろん、また凪兎の眠ってる部屋に行く。
みんなが気を遣って、2人きりにしてくれるんだけど………
何を話せばいいか、難しいね。
目を閉じてる凪兎の頬に手を伸ばして、独り言のように続けた。
「……なんで、凪兎じゃなきゃダメなんだろうね」
あたしが好きになったのは、なんでキミだったんだろう。
神様って、意地悪。
「でも、会えて良かった」
たとえ拒絶されても、好きだから。
どれだけ冷たくされても、嫌いになれない。
恋に落ちた相手が、キミで良かった。
一緒に笑った日のことを思い出すと、それだけで胸が締めつけられるよ。
ぎゅーって、苦しくなるの。
何回流した涙も、困っちゃうくらいに。
凪兎を見ると、また溢れ出す。
「好きになっちゃって……っごめんね」


