食事の用意された部屋に行くと、すでに数人が料理に手を伸ばしていて。
その中にはもちろん、闇紫苑の人たちもいるわけだけど。
「ゆゆはボクの隣ねーっ」
風音に案内されるがままに椅子に腰を下ろす。
あたしの反対側の隣には、見慣れない男の子。
「なあ、ゆずゆだっけ?
なっちはまだ起きてこねぇのー?」
可愛らしい容姿とは正反対に、ガツガツと食事を取っている。
あまりの豪快さに、思わず風音へ視線を向けると
「牡丹ママ、これ美味しいねっ」
ニコニコしながら、のんびり食事をする光景が。
同じく容姿が可愛らしいのに、中身が違うとここまで差が生じるのか。
恐ろしいな。
「なっちって……?」
聞き返したあたしに、今度は違う落ち着いた雰囲気の男の人が答えた。
「凪兎のことだ。
あやつはまだ眠っておるのか」
………えっと…
「こいつ変わりもんだから、気にしたら負け」
戸惑うあたしに、再びお隣の男の子の声。
あああ、なんか、闇紫苑って変わってる人いっぱい。
というよりも、異様すぎるよね。
散々、敵同士だって考えてきた人たちと、なに楽しくお食事会しちゃってんのあたしたち。
まぁ、亜蓮と凪兎を敵だって思ったことはほとんどないけどさ。


