ん?待って、あたしの誕生日?
言われた途端にフラッシュバックする光景。
そうだ、あの閉じ込められた檻の中。
黎緒先輩と2人きりの部屋で
【そういえば、蘭さんの誕生日はいつだっけ?】
【あたしの誕生日?】
同じことを聞かれた。
「7月16日だけど」
恐る恐る口にすると、牡丹と風音が顔を見合わせる。
「それです!」
次いで、はっとしたように牡丹がパソコンで打ち込む数字。
【716】パスワード、解除。
………黎緒先輩?
なんで?
「やったぁ、パソコン見れるね!
あれぇ、でもそれって黎緒先輩の大切な人がゆゆってこと?」
ふてくされて、あたしに抱きつく風音。
振り払うこともできずに、ただパソコンの画面を見つめて。
「メールが届いているみたいですね」
不釣り合いなくらい、慣れた手つきで牡丹がそれをいじる。
「開いてみましょう」
クリックされて、表示された文面。
内容はこうだった。
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紅が紫を攻める日は
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