えっ!?
独り言のつもりが、予想外にも会話になってしまった。
いきなり背後から届いた声に、振り返るとそこには
「黎緒先輩、」
微笑を向ける優しい雰囲気の先輩の姿が。
できれば会いたくなかったです。
「よくここまで逃げて来られたね」
残念だなぁ、と続けて屈んで視線の高さを合わせてくる。
先輩、楽しんでる?
いや、企んでる?
「ところで、なんで先輩ここにいるんですか」
木仲さんと、女好きと天然は何処へ?
「大丈夫だよ。
今2人が木仲さんの相談相手になってる」
はい?
それって、他人任せってことっすか?
いいのかなぁ、ずいぶん適当だけど。
「今回は明日くんが、がんばってくれてるからね」
あー、まぁ、相談者が可愛いからねぇ。
「まったく、奏斗も単純だよなぁ」
あの性格、ある意味羨ましいかも。


