それから夕方にかけて全員でギャーギャー騒いでいたら、すぐに真っ暗になっていた。
結局あたしも、奏斗と同じ味のかき氷を頬張ったわけだけど。
「あれ、残ってんじゃん」
食べかけのまま置き去りにされていたそれは、もはや飲み物に他ならない。
もったいないからと言って、奏斗が飲んでいるのを横目で見て。
よくそんな甘いの飲めるな、なんて少し感心。
「ゆゆと間接キッスやりぃー」
ご機嫌でガッツポーズを取る相手に、ウザいを通り越してどこか爽やかさまで感じる。
なんてヤツだ、こいつ。
ホースを使って水のかけ合いをしていたあたしたちは、言うまでもなくびしょ濡れで。
「タオルをどうぞ」
牡丹が丁寧に差し出してくれたタオルで、洗った足を拭いてから部屋に上がった。
奏斗が裸足で外に飛び出して行ったもんだから、あたしまでつられて裸足だったんだ。
「ゆずゆちゃん、着替えたほうがいいですよ。
髪まで濡れてるじゃないですか」
親が子を心配するみたいに、牡丹が慌てて別のタオルを持ってくる。
「大丈夫だって、これくらい」
まったく、心配性だなぁ。
ま、そこも牡丹のいいところなんだけどね。
「奏斗さんは、ちゃんと足を拭いてください。
って、あぁっ、寿羅さん、髪から水が滴り落ちてます」
走り回る牡丹が可愛くて、思わず2人と顔を見合わせ笑顔。


