「で、何か困ったことでも?」
向かいにあたしも腰を下ろして笑顔を向ける。
「私、こんなに誰かを好きになったの初めてなんです」
ふむふむ、いわゆる溺愛?
ん?ちょっと違うか。
「恋愛って、どうすればいいのかわからないし、どう気持ちを伝えたらいいのかも」
なるほど、要するに恋愛に不慣れなわけだ。
「あの、ひょっとして初恋ですか?」
横からひょこっと顔を覗かせて、牡丹が問いかける。
へ?初恋?
「………はい」
え?初恋!?
顔を真っ赤にして頷いた木仲さんに、蘭ゆずゆ目が点になる。
だってさぁ………
「ちょー純粋じゃないっすか!!」
感動だよ、感動。
いやー、世の中いるもんだね。
高校生になるまで、恋愛を知らなかったピュアガール。
「あたしなんか彼氏と別れた身だよ、やることだけやって」
「あの、ゆずゆちゃん?」
「奏斗も見習いなよ、この純粋さ」
「おい、ゆゆ」
「なによ?」


