恋愛倶楽部 -love-




誰と話してるんだろう。

それに、紫の場所がわかったって。



「日付?
攻めんのに計画性とか求めちゃう系?」


会話を聞く限り、紅珠沙は闇紫苑の集会場所をみつけたらしい。

攻めるって、ケンカしに行くってこと?


そうなら、早く闇紫苑の人たちに知らせなきゃ。

突然大人数で乗り込まれたら、適うものも適わなくなっちゃう。


必要な情報だと考え、ケンの声に集中する。

日付を聞けば未然に防げるかもしれないし。



「んー、なら今月の───」


日付がわかる。

確信して、緊張から唾を飲み込んだ直後。



「───っ!?」


声に気を取られて、まったく気づいていなかった。

背後から抱きしめられるように押さえられ、口を手で塞がれる。


誰……っ!?


もがいて、必死で抜け出そうとしても到底無理。



そのうち、無理矢理顎を掴んで顔を上げさせられた先に見知らぬ男の人がいた。



「とんだ野良猫が迷い込んだものですね」

低い声でそう言う彼は、真っ黒な髪に黒縁の眼鏡をかけていて。


「ケン、聞かれてますよ」

どうやら、あたしの敵らしい。