「寿羅に何がわかるの!?
なくなっちゃう優しさなら、ほしくない!」
ただの八つ当たりだ。
こんなことが、言いたいんじゃないのに。
口を開けば、状況は悪化するばかり。
「あーそうかよ。
悪かったな、なくなっちゃう優しさで」
本当は嬉しいんだ。
でも、嬉しいと思えば自分がもっと弱虫に見えてくる。
もっと、惨めに思えてくる。
それが、耐えられない。
「勘違いしてんだったら教えてやるけどな、この世に永遠なんてねーんだよ」
知りたくもない、認めたくもない現実がそこにあって。
言い切られた定義が、厳しく重くのしかかった。
わかってる。
とっくに気づいてるんだってば。
永遠なんて存在しない。
生と死が表裏一体であるように、存在することと消滅することも成り立ってる。
いくら仲間だと縛りつけても、たとえ絆や愛がそこにあっても無駄。
結論的には、すべて消えてなくなってしまう。
それでも……それでもいい。
あたしは、消えてなくなるその時から目を背けて、 今あるものだけを見ていたい。
永遠なんていらないから、確かなものだけがほしい。
今までずっと、確かなものを仲間だと信じていたけれど。
それも全部、間違いだったのかな。
もしそうだとしたなら、あたしは今度、何を信じて生きていけばいい?


