「はあ?緊張?」
「だって、寿羅って人を寄せ付けないオーラ醸し出してるからさ!」
「意味わかんねー」
別に、わかってくれなくていいもん。
あたしにも、よくわかんないから。
最近わかんないことだらけで困る。
時が経てば、全部解決できるのかな。
部室までの廊下、会話はするが成り立たず。
部室までの階段、踏み外して転びかけて膝ぶつけて。
もちろん、あたしじゃなくて寿羅がね。
どうも壁を感じてしまう。
見えないくらい薄いのに、頑丈すぎてなかなか壊せない。
そんな壁。
「寿羅って、彼女いたことあんの?」
きっとそれは、寿羅の女が苦手という意識に原因があるんだと思う。
「ねーよ、女は嫌いだっつってんだろーが」
いや、間違えた。
女嫌いという病が、大半の原因だった。
てか、苦手も嫌いもある程度意味同じじゃない?
「…ってことはさ、あたしとも嫌々話してるってこと?」
だとしたら悪いな。
気を遣わせてるってことにも、なるじゃん?
少なからず罪悪感は生まれちゃうよね。


