「あれぇ、ゆゆ重くなった?」
「失礼なっ」
重くなったんじゃない。
重くしてるの、一時的に。
引っ張られて、風呂場に連れてかれないように。
というより、なぜ人んちの風呂場がどこかとか知ってんの?
疑問に思い風音の先に目をやると、
「犯人はおまえか!」
牡丹が先頭に立って、ご丁寧にも案内役をしていた。
そこは阻止するところでしょ。
「あら、どうかしましたか?」
「どうかしましたか、って……そう言う牡丹がどうかしてるよ」
それより黎緒先輩は?
なんで助けてくれないの?
最初から、あんまり期待はしてないけど。
「一応場所はわかっていたほうがいいでしょう?
ですから案内するだけです」
いやいやいや、そんな親切今ほしくない。
「無論、心配はいりません。
入浴するなら風音さんを梨城先輩に預けますから」
あぁ、そうですか。
それなら、ひとまず安心かも?
正直、風音がすんなりあきらめるとも思えないけど。
黎緒先輩も途中で面倒見るの放棄しそうだしな。


