いいエピソード聞いた気分。
一目惚れって、関わりがつくりにくい分苦労するのが現実だけどね。
まぁ、夢があって素敵だとは思う。
愛美ちゃんから聞くだけ聞いて、話は終わり。
念のため連絡先を交換。
って言っても、奏斗は知りたくてしょうがなかったみたいですけども。
浮気性を治す薬がほしいわ、まったく。
終始明るい愛美ちゃんは、やっぱり牡丹を誘拐するような雰囲気がなくて。
誰かによって精神的に騙されたんじゃないかと思った。
確実に厄介なことになってるよね。
しばらくして来た、牡丹が呼んだタクシー。
玄関まで風音以外全員でお見送り。
元気よく手を振りながら、愛美ちゃんは帰宅。
すっかり外は暗くなっていた。
そして戻ってきた部屋で、ようやく和菓子を食べれたあたしの幸せは
「なぁ、提案があるんだけどさ」
儚くも刹那に壊されていく。
「女の子は危ないから、ずっとみんなで一緒にいればいいんじゃねー?」
こいつ、奏斗によって。
「どういう意味でしょう?」
「だから、牡丹もゆゆも狙われた今、女の子は危険だと思うんだ」
いや別に、あたしは1人でも平気だってば。


