「………いいなー」
黎緒先輩に膝枕してもらってる上に、髪撫でられてるとか。
ズルい!
「ちょっ…ゆゆ、今いいなとか言わなかった?」
「べ.別にっ!?」
もう、どうして変なとこで奏斗はいつも鋭いのかな。
あたしの声が大きいだけ?
「まぁ、ゆゆが黎緒先輩に対して態度が違うのは前からだしな」
はい自覚してます、多少はね。
恋愛感情じゃないけど、やっぱり好きなもんは好きだよね。
一目惚れの威力ってヤツ?
裏の顔を知ってるからタイプ外なだけで、それがなければかなり………
「ごごごごご.ごめんなさいっ」
「蘭さん、突然知らない女の子に謝られた時はどうするのが適切か教えてくれる?」
「なんであたしに聞くんですか」
かなり………いや、表の顔だけだったとしてもない。
うん、あくまでも憧れであって黎緒先輩は恋愛対象じゃない。
絶対そうだ。
「はへっ、ここはいったい?
あなたたちは?」
謝罪と同時にすっかり目を覚ました女の子。
勢いよく上半身を起こして頭を抱えている。
「おっかしいなぁ、途中から記憶がなくなっちゃったみたい」
唸りながら周囲を見回した女の子は、とある場所を見て止まる。
そして目線の先にいる人物へと手と膝をついて、じわじわと接近。


