「あたしを?」
何のために?
って、闇紫苑消すためか。
【トップの座を奪いたいからに決まってるわ】
春海は闇紫苑がトップだって言ってたけど、本当なのかな?
闇紫苑のことなんか知らない。
あたしは繋がりを自ら途絶えたのに。
【ナンバーワンという肩書きがほしいだけ】
春海は、なぜかあたしを利用したがる。
【闇紫苑のメンバーと集まっている場所を調べてくれない?】
情報が得られないからなの?
でも、それだけならあたしじゃなくたっていいはずだよね?
「紅珠沙は蘭さんの弱味につけ込もうしてるんじゃない?」
弱味……か。
「提案があります。
良かったら、私の家に寄っていきませんか?
そこで改めてお話でも」
「おっ、賛成賛成。
なぁ、ゆゆ」
テンションが上がり始めた奏斗に押され、みんなが頷く。
最初から牡丹の家に向かってたわけだしね。
若干寝てるコもいるんだけど。
「では入りましょう」
知らぬ間に、目的地に到着していたらしい。
瓦屋根の平屋がすぐ左手に見えた。


