「恋愛とか。
束縛されんのが苦痛でさ」
うわ、なんか奏斗以上の自由主義者見つけちゃったかも。
思わず苦笑。
「ゆゆどこー!?」
と、ここでどこからか聞き慣れた声が。
風音?
「じゃ、俺行くね。
友達の家行く途中だったんだ」
「え?」
次いで凪兎が立ち去ろうとする。
呼び止めるのを躊躇っていると、思い出したように振り返って
「あ、そうそう。
あんた、ゆゆって名前なの?」
尋ねられた名前。
「え、あ、ゆゆはニックネームみたいなヤツで、本名はゆずゆ」
戸惑いつつも笑顔をつくって答える。
それに凪兎も笑顔を浮かべて
「ゆずゆ、」
「えっ」
いきなり何かを投げてくるから、落とさないように手を伸ばした。
必死にキャッチしたのは
「なに?」
どこにでもつけられるような鎖のストラップ。
「ケータイにでもつけといてよ。
次、会った時に返して」
「は?……ちょっと凪兎!?」
意味がわからず呼びかけるのに、無視してそのまま歩いて行ってしまう。


