余計なことされれば、さらに傷つくし。
ありがた迷惑って言葉を知らないのか、この2人は。
「違うよ、ボクだよ」
「少なくとも俺のが上だろ。
見た目でわかんだよ、あきらめろ」
「違うもん。
ねぇ違うよね、ゆゆ」
うわ、なんか真横からいきなり質問されたんだけど。
いったい何の話さ?
面倒なことに、あたしを巻き込まないでくれ頼むから。
やっと奏斗の発言を華麗にスルーしたってのに。
「寿羅よりボクのが背高いでしょ?」
「どこをどう見たって俺のが、でけーんだよ」
「今のはゆゆに聞いたのぉ!
寿羅に聞いてないもんねーっだ」
背?なに?身長の話っすか?
さっきからうるさく言い争っていたのは、そんなこと。
実に醜い争いだ。
そもそも、どっちも小さいじゃん。
どっちかって言ったら寿羅のほうが大きいのは明らか。
だから風音、素直に負けを認めとけ。
こればかりは、どうしようもない。
悔しかったら牛乳飲め。
そんで早く寝て成長ホルモン分泌しろ。
「ゆゆは背高いほうが好きなんでしょ?
………黎緒先輩みたいに……」
あ.あれ?
なぜか今、最後ら辺のセリフに差しかかった途端に寒気が。
気のせい、だよね。


