貴方の背中を…



「この子が那奈ちゃん?」


部屋の中にいた、チャラそうな 男の人が私に近づいてきた。


「ひゃいッ!はッ…はじめまして!!」


いやぁぁ!!
噛んでしまったぁぁぁ!!


「フッ…かっわいーね。」


えっ…。
可愛…い?


「それに、面白い(笑)」


なっ…なんじゃそりゃ。



私はただ、苦笑いをするしか、出来なかった。


「あっ、俺は 金田大輝(カナダタイキ)ね。よろしく。」


「はい。ヨロシクお願いします。金田先輩。」


「やだな―。大輝でいいって!先輩いらないし。あと敬語も使わなくていいから!!」


「…じゃあ、大輝…くん?」


「はぁい?那奈ちゃん。」


と、ふざけたように返事をする、大輝くん。