まさか…ね。 あの、真面目な翔くんが女遊びしてる訳ないし。 …気をとりなおして、 「翔くん 誕生日おめでと!」 すると 翔くんは―… 「ありがとう。那奈。」 と、優しい笑顔で返事をした。 ―ドキッ 胸が高鳴る。 その笑顔を見せられると、私はくらくらしてしまいそうだ。 「玄関で立ち話もアレだし、早く中に入りなよ。」 「うん、じゃあお邪魔します。」 私は、サンダルを脱いで 翔くんの家の中に入った。 翔くん家は冷房が効いていて、涼しかった。