私は愛香の声を無視して病院を出た。
只今深夜2時。

流石に一人は怖い。けど…彼奴が許せなかった。
私の足は止まることなく…向かった先は…湯沢先生の家。


ープルプル


『もひもひ…』


明らか寝てました声の先生。
ごめんなさい、今日だけは許してね。


「仁川ですけど」
『はぁ…って何時だと思ってんだ?』
「瀬川先生の家に連れてってください」


なんて無理なお願いを…
でもね…聞きたいんだ。
真実を。


『…何で?』
「いいから。」
『駄目だ。早く寝ろ』
「…生徒が意識不明の重体だって言っても駄目ですか?」
『西川か?』