暗い部屋の隅で女の子が膝をかかえて小さくうつむきながら泣いている。 そして小刻みに震えているようだ。 部屋の半開きのドアの隙間から男女の声が聞こえた。 二人とも酷く声が荒い。 どうやら少女はこの声に怯えているようだった。 そのとき、彼女を優しく包む人がいた。 年老いた女性。 少女の祖母だ。 少女は祖母に抱かれながらしくしく泣き続けた。 祖母は静かな声で「恐くない恐くない。大丈夫。大丈夫。」と少女に笑顔で言い聞かせていた。