自分もクラスの友達がいない美香にとって、早紅も中学のクラスでは似た立場の環境であったことに親近感が持てた。 でも早紅は自分みたいに仲間はずれにされているのではなく、早紅自身で独りになることを選び、早紅を理解してくれる仲間のもとで生きる彼女が美香にはたくましく見えたのだった。 授業開始のチャイムが鳴っても二人はそこでずっと寝そべっていた。 美香は初めて授業をさぼった。