由実たちの動きが止まる。




ある由実の仲間のが言う。





「早紅ってやつ、あいつヤバいよ。私あいつと同じ中学だったけど、地元じゃ有名なヤンキーチームがバックについてツルんでたやつだよ。」




それを聞いた由実たちは一瞬動揺した顔をした。





由実が 「行くよ。」 そう言って仲間たちを引き連れて屋上から出て行った。




「ありがとう早紅。」




美香が早紅にお礼をする。





「別に。全然。」





由実たちをにらんでいた顔が消えて美香に笑顔で答える。