夕飯の余りものではだんだん飽きてきたので、自然に包丁や火の使い方を学んでいき、自分でお弁当を毎日作るようになっていた。 母親はそんな美香に「あら、自分で作れるようになったのね。」と冷たく言い放っただけだった。 父親の帰りが遅くなったのも美香が子供の頃だ。 それに伴い、母親はだんだんと子育てを放棄をするようになっていた。 美香が中学生になると今度は母親も家を空ける日が多くなっていた。