「うん平気。電話してくれてありがとう。」





美香は涙をぬぐってベッドから起き上がった。





「良かった。」





琢海は安心した声でいった。




電話の向こうであのはにかんだ笑顔が美香には想像できた。





「琢海…さん。また琢海さんの家今度行ってもいい?」





美香は少し緊張気味で聞いてみた。





琢海は明るい声で美香に答えた。







「もちろん、大丈夫だよ。けど今度は雨でもちゃんと傘をさして来てね!」





琢海がそう冗談ぽく言って、二人でくすくすと笑いあった。





こうして、美香に琢海という友人ができた。



美香は琢海と出会い何故か、不思議と素直になれてしまう自分がいることにきづいた。