「美香ちゃん、どこ行っていたのよ…。」





美香の母親が小走りで近寄ってきて、美香の腕をつかんで呆れたような少し怒り口調を小声で言った。





美香はそんな母親の声は全く聞こえてないかのように静かに泣き続けた。









葬儀はしめやかに行われたあと、葬儀の参列者はみんな帰り、美香の家には美香と母親と父親と亡くなったおばあちゃんだけになった。





「美香、昨日は一体どこにいたんだ!おばあちゃんが亡くなってしまってばたばたしていたのに。」