「ゆっ、ゆい~!!
ゆいさーん!!!」
「山崎くんっ!」
「あ・・・あの・・・
映画観に行くでしょ?
それで・・・・・・」
山崎くんは急に顔を真っ赤にして顔を隠してしまった。
「え~?何~?
山崎くんはっきり言わないとわかんないよ~?」
「ちょ!みか何してんの!?
もう帰ったと思ってたんだけど・・・」
「なーんか甘いニオイがしちゃって
戻ってきちゃったんだよね~」
みかはそう言いながら山崎くんのほうを見た。
山崎くんはまだ顔を真っ赤にしてる。
「山崎くん大丈夫?保健室行く?」
「えっ!?ぃやぁ・・・・・・
また明日な!!」
「え?」
山崎くんは物凄い速さで走って行ってしまった。
なんだったんだろ・・・?
「あんま山崎くん困らさないようにね♪」
肩に手を置いてみかは言った。
――なんのことだよ・・・
