「ゆいー
映画観に行かないー?」
「いいよー!
いつ行く?」
「来週の日曜日は?
部活も休みだし、ちょうど良くないっ?」
「だねっ!
じゃあ何時からにする?」
「・・・てかさー、誘いたい人いるんだけど・・・い?」
「・・・?うん・・・」
私は安端ゆい(ヤスハタユイ)。
中学3年生。
私と会話してるこの子は友だちの安堂みか(アンドウミカ)。
小顔だし、小柄な割りにスタイルもいいし
頭もいい。私とは反対の完璧?な女の子。
「あのねっ、山崎くんと中井くん誘ったんだ!」
「えっ・・・」
「ゆいの為に山崎くん誘ったんだよ~?
ちょっとぐらいは感謝してよ♪」
山崎くんは私の好きな人。
今年初めて同じクラスになって隣の席で
意外に話とか合っちゃってそれで好きになった。
なんとも単純な理由。
あ、中井くんは山崎くんと仲がいいお友達?
結構一緒にいるとこを見る。
