[莉梨]


先輩は急に黙りだした。


変なこといわなきゃよかった


なぜだからわからないけど
涙が込み上げてくる


好きってわかった瞬間

こんな不安になるんだ



「莉梨ちゃん。」

「はぃ」

私は下を向いて声をできるだけ
明るめにして返事をした


「俺、莉梨ちゃんが好き…かも。」


「へっ?」

パッと上を向いた

「ってか好きになった。
まだあって間もないけど
一目惚れって奴なのかな?」


遊先輩は少し照れた顔をしていた


「返事は?

っていきなり過ぎるよな。
振られても友達ではいたいから。」