猫は良いよ。1日中ゴーロゴロしてるだけで。良いなぁー、俺も猫になりてーなー・・・。無理だろうけど。
 「なぁ~に1人事言ってんの?」
 ミナミか・・・。
 「いや?別に?っつーか、え?声出てたの?」
 「猫がどうとか・・・。なんとか?」
 マジでか!ま、良いや。
 「俺さ、思うんだよな。まだ始まって数ページなのに展開早すぎるんじゃ無いかーって・・・」
 「いや、そういう事言わないでしょ、普通」
 普通じゃなくなってるんだよな。それが。そういえば、ミナミならちゃんとした答えを返してくれるかも・・・。聞いてみるかな。
 「なぁミナミ。お前さ、もしもあのー・・・。り、凜?が、人間じゃなかったらどう思う?」
 ・・・沈黙。答えづらい?何言ってんだコイツとか思ってる?なんか、何!?この間!!すごく緊張するゥゥゥ!!!
 「よっく解んないけどぉー・・・。人間離れしてる所有ると思うよ?」
 「たとえば?」
 「なんか運動神経超良さそう!あと美人だし!」
 なんかコイツ、ベルと同じような思考パターンだな。
 「それに髪の毛と瞳が赤いし!」
 「だったら俺はどうなるんだ」
 「あ、忘れてた」
 おいっ!っていうか、赤毛野郎なんて何処にでも居るだろう。カラコンで目赤くできるし。
 「でもそんなに鮮やかな赤は無いよ?」
 たしかに、そうだけど!でも俺は認めん!俺が人間離れしたような容姿をしているなんて!!!