普通の教室より少し狭くいまは使われていない教室はわりと綺麗だった。 手を掴まれたまま、壁に押し付けられる。 「…なにか…しましたか…?」 恐る恐る尋ねてみると先輩はぐっと顔を近付けた。 いきなりでびっくりして反射的に強く目を閉じた。 「……っ」 あれ、なにも…されて…ない…? ゆっくり目を開けると先輩は、どこからとったのか、いつの間にかあたしの携帯を手にしていた。 「なんかあったら連絡して。」 パタン、と携帯を閉じあたしの手に返すとあたしの頭を撫でてから去っていった。