「…ん?どっちのどうぞ?」








さらにいじめて俺は言う。









「……こっちです…」








背中に隠していたお菓子を俺の目の前に持ってきて行った。









「ま、まずくても
 知りません、から……っ」










俺がお菓子を受けとると梨音はぐいっと俺のからだを離して、立ち上がり言った。










…………どこまでも面白いやつ、









そう思いながら頭を抱え、笑った。







「…笑うなんてひどいです。」







と頬を膨らましながら梨音はそのまま怒りながら帰って行った。